Photo by Miki Kondo
あっという間に季節が変わって、もう秋です!
ここ数か月、企業向けの研修が続き、「企画⇒コンテンツづくり⇒実行」をぐるぐる回しておりました。テイラーメイドのこだわりゆえ、私の時間とエネルギーの大半は、このステップの地道な積み重ねに費やしています。
当社の女性リーダー育成研修の特徴「自己理解」へのアプローチをご紹介します。
当社の研修は、一人ひとりの意識と行動の変革に重点をおいています。その基盤となるのは、深い「自己理解」です。
自分を理解することは簡単ではありません。特に、自分の弱点=成長課題に向き合うのは、居心地が悪くできれば避けたいものです。子どものころから親や先生に注意されていたこと、人間関係をぎくしゃくさせる原因となってきた考え方や行動、職場の上司からフィードバックで指摘される課題…。本人が「なぜその弱みに向き合わなくてはならないのか?」を心から納得しなければ、やりすごされていきます。
当社の研修では、自己理解のためのツールとして、MBTI(Myers-Briggs Type Indicator)を使用することがあります。MBTIは、心理学者ユングのタイプ論をもとにしたパーソナリティ検査です。性格の良し悪しや能力の優劣を判断するものでなく、一人ひとりの「違い」に焦点をあて、訓練を受けた有資格者(MBTI認定ユーザー)のフィードバックを通して、自己洞察を深めることを目的としたツールです。 世界45カ国以上で自己理解、他者理解、カウンセリング、コーチングなどで活用されています。
MBTIを使ったセッションは大変好評です。このセッションを通して、自分の成長課題に自ら気づき、意識や行動変革のはずみにする人が少なくありません。診断結果を自分を見つめ直す客観的な指標として用い、演習を通して自分と異なるタイプの人の考え方を目の当たりにすることで、受講者の方は冷静に自分の成長課題に向き合えるようです。
上司から何度も指摘された職場での振る舞い方について変える必要性を感じなかった人が、MBTIを通してその振る舞いが他者に与える影響を理解し、腹落ちしたとたんに意識と行動を変える努力を始めることがあります。
「人は変われる。でも変わるタイミングは他者にはコントロールできない」とつくづく感じます。このような受講者の自己変革に向けた「A-haモーメント」(気づきの瞬間)に立ち会えることは、Change Agentとしての仕事の達成感と喜びを感じるひとときです。
(注:MBTIの実施は、一定の訓練を受けた有資格者(MBTI認定ユーザー)のみに認められており、簡単に自己診断ができるWebsiteは正式なものではありません。当社の講師はMBTIの認定ユーザーです)
2015年10月29日
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近藤美樹
【旧サイト】「自己理解」から始まる意識・行動変革
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近藤美樹の旧ウェブサイト「Empower Women Leaders Program」に掲載されたブログ(2014年7月~2016年4月)を転記しています。