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当社(V&V)は、受講者の意識・行動変革を実現するための、複数回に亘る中長期の研修プログラムの提供をしています。心理学・行動科学に基づき緻密に構成した研修プログラムの内容自体は、これまでの実績から意識・行動変革を後押しするものと自負してきました。ところが、今年は新型コロナの影響で、集合研修からオンライン研修へ突然の移行を余儀なくされました。当初集合研修を予定していたものの、途中からオンラインに切り替えたケースと、当初からすべてオンラインで企画、実行したケースと、両方が混在していました。どちらのケースにせよ、当社にとって2020年は、オンライン研修で受講者の意識・行動変革を実現するために奔走した年となりました。今年最後のブログでは、当社の取組みと成果についてご紹介します。
【取組み】
コロナ禍でのオンライン研修は、お客様の研修事務局、受講者、当社(V&V)の三者による、研修期間を通しての「共創」でした。三者がそれぞれの視点からアイディアを出し合い、短いサイクルで改良プロセスを回しました。具体的には次の通りです。
研修事務局
受講者の反応を観察し、毎回の研修の後、気になった点をV&Vに共有する
受講者
オンライン研修の改善点を毎回の受講者アンケートを通じて提案する
V&V
研修事務局・受講者の声を受けて、毎回運営方法を改良していく
改良のポイントとしては、「発言しやすい場をつくる」「受講者の反応を促す」「集中力が維持できるようにする」を意識した
このような共創体制がスムーズにできたのは、これまでのお客様と当社の信頼関係があってこそだと思います。当社の「志と情熱を共有する少数のクライアントに、妥協のない高品質なサービスを提供したい」という方針が間違っていなかったことを実感し、数ある会社から当社を選んでくださったお客様には感謝しかありません。
【受講者の声】
前述の取組み対して、研修の受講者からは、次のようなフィードバックをもらいました。
コロナ禍でのオンライン開催にあたり、多くの準備が必要とされ大変だったかと思います。不都合が多い中、より良い方法を検討して下さり、ありがとうございました
受講者アンケートで寄せられた意見へのフィードバックを毎回行い、臨機応変に対応していただきありがたかったです。会社の研修はいくつか受けてきましたが、今回のように「講師と受講者が一緒につくる研修」にあったことはありませんでした。講師の姿勢に感銘を受けました
【オンライン研修の成果】
実施した複数の研修プログラムをレビューした結果は次の通りです。
意識・行動変革の達成度
オンライン研修でも、集合研修と比較して研修の目的達成度(受講者の意識・行動変革)に概ね遜色はなかった
オンライン研修に致命的な欠陥はなく、プログラムの内容と運営方法の工夫次第で「意識・行動変革」を後押しことは可能である
オンラインのメリット
受講者の移動に伴う負担が軽減された。特に遠方から宿泊を伴って研修に参加していた受講者にとってのメリットが大きかった
個人面談は、オンラインのほうが話しやすいと感じる受講者が多かった
最新のテクノロジーに慣れたり、リモートでの仕事の進め方を学んだりする機会になった
オンラインのデメリット
受講者同士、講師と受講者がインフォーマルに交流・対話する機会がないため、受講者の一体感や相互学習を集合研修と同レベルに高めることは難しかった
特に集団の中での振舞いという観点で、講師による受講者一人一人の行動の観察機会が限定的になった
将来の理想形は、オンラインと集合研修のそれぞれのメリットを享受するハイブリッド型でしょうか。残念ながら現時点でコロナ収束の見通しは立っていません。2021年がどのような状況になろうとも、制約に屈することなく、たゆまぬ創意工夫で意識・行動変革を後押しするプログラムを提供していきます。
2020年12月23日
投稿者:
コラム
カテゴリ:
近藤美樹
コロナ禍の挑戦 ~オンライン研修での意識変革・行動変革~
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