1月25日付のEWLP便りに、「これからは若い世代に向けた活動の機会をとらえていきたい」と書きましたが、嬉しいことに5月末に高校生向けに講義をする機会が2回ありました。
ひとつめは、5月28日に実践女子学園高等学校のグローバルスタディクラスの1年生向け授業です。 2コマの授業のうち、前半は早稲田大学商学部の池上重輔先生から、グローバルビジネスについての講義がありました。高校生に親しみやすい製品を題材に、企業がグローバルにビジネスを展開するとはどういうことなのか、についてが話されました。 それに続いて私は、「グローバル企業で働く!」というテーマで私個人のキャリアや留学経験、企業での女性活躍状況の国際比較についてお話をしました。高校1年といえば、つい最近まで中学生です。企業の話に興味があるのかしらと心配しましたが、皆さん私が投げかける質問に一生懸命考えて答えてくれました。こちらの生徒さんたち、夏から3か月間オーストラリアに留学されるとのこと。皆さんにとってかけがえないの成長の機会になることと思います。
もうひとつの機会は、5月30日に母校である福岡県立筑紫丘高校でした。卒業生による社会人講演会の講師として、高校1年生、2年生向けに「世界的な視点から自分らしいキャリアを考えよう」という題でお話しました。 この講演会は生徒が運営するという主旨で、受付、機材のセットや進行も生徒さんたちが行いました。
時間は90分もありましたので、私の仕事経験のみならず、私のライフストーリー(失敗談も赤裸々に…)をお話し、生徒の皆さんに「これからの世界がどうなるかを考えて、自分らしいキャリアを築くために何をしていけばよいか」を考えてもらいました。
最後に生徒代表が感想を述べてくれました。予め用意してきた紋切型のものではなく、授業からの学びを自分の体験とあわせて語ってくれました。授業中に「自分の頭で考えたことを自分の言葉で発信できることが大事」と伝えたのですが、早速実践してくれたことがとても嬉しかったです。
私が高校生に最も伝えたいことは、「まだ見えていない広い世界があり、皆さんにはさまざまな可能性があるんだ」ということです。
また私の授業で体験してもらいたいことは、「声を出す」ということです。「人の話は最後まで聞きなさい」「手をあげてあてられてから発言しなさい」と教育されてきて、転校が多く空気を読むことに長けてきた私が、大人になってから留学中の授業や外資系企業の会議で苦労したことは、さまざまな意見が飛び交う中、臆せずみんなの前で自分の意見を発信するということでした。
いずれの授業でも、冒頭に「100%参加型でやります。まず声を出すことに慣れてみましょう!」と言って、誰でも答えられるYes, No Questionを投げかけました。その後もどんどん質問をしていきました。最初は固くなっていた生徒さんも、徐々に声がでるようになってきます。とはいえ、突飛な意見や私をたじろがすような質問はなく、わきまえた優等生が多いと感じました。
私の授業を受けた生徒さんたちが将来留学したりグローバル環境で仕事をするときに、「あのキョーレツな先生が“声を出せ”と言っていたな」と覚えていてくれればと思います。
2015年6月2日
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近藤美樹
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