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管理職研修に新しい風 ~管理職研修の感想から~

Totallypic / PIXTA(ピクスタ)

当社V&Vでは、お客様のニーズにあったテイラーメイドの管理職向け研修をご提供しています。ここ数年、お客様のご相談を受ける案件の多くは、「多様な部下を育成するための管理職の意識と行動の変革を促すこと」を目的に掲げています。時代が平成から令和に変わった今年、管理職研修の受講者の反応に変化が見られました。今回のブログでは、その「変化」を受講者の感想とともにご紹介します。

(ご紹介する事例は、複数の企業の研修事例から抜粋しています。個人の感想は、組織・個人が特定できない程度に表現を一部変えてあります)

2019年12月10日

投稿者:

コラム

カテゴリ:

近藤美樹/徳田亮

管理職研修に新しい風 ~管理職研修の感想から~

管理職研修の一例をご紹介します。

【内 容】

受講者は次のことを学びます。

  • マクロの視点から

    • 外部環境の変化(世界・日本の現状)を認識する

    • 時代が求めるリーダーシップのあり方の変化を認識する

    • ダイバーシティ&インクルージョンとは何か、なぜ自社に必要なのかを理解する

    • 「人生80年時代」と「人生100年時代」の間の価値観の大きなギャップを認識する

  • ミクロの視点から

    • 多様な部下を育成するうえでの自分たちの課題を明らかにする

    • 上記課題に対して、具体的な打ち手(=明日から実践できる行動)を知る



【進め方の工夫】

  • 研修では、講師からのインプット(レクチャー)と、インプットを踏まえた受講者間のディスカッション(グループおよび全体)を交互に行います

  • 全体討議では、講師2名がファシリテーションを行い、受講者の心理的安全性を担保し本音の議論を促進します。受講者には「この研修にはあらかじめ想定した『落としどころ』はありません。オープンマインドで問題意識を共有し、肯定、否定を問わず本音の議論を行ってください」と冒頭に伝えます


「平成」と「令和」の受講者の反応の変化は、次の通りです。

  • マクロの視点「時代の変化」に対する感度が異なる

    • 平成:大半の受講者は、変化を自分事として捉えておらず、悠然と構えていた

    • 令和:変化を実感しており、レクチャーから変化の背景を知って納得していた

  • ミクロの視点「自身の育成者としての問題意識」に対する視点が異なる

    • 平成:これまでの育成方法が通用しない部下のほうに問題があると認識していた(例:女性は産休・育休をとるので育成が難しい)

    • 令和:これまでの育成方法が通用しない部下を複数抱えており、新しいやり方が必要だと危機感をもっている。特に、部下とコミュニケーションをもっと密に取らなければならない、と認識しつつも、具体的にどうしていいかわからず悶々としているケースが多い


講師の目からも、「平成」の受講者は、自分たちが変わる必要性を実感していない人が多く、過去に遡ると研修の目的そのものに否定的な人がいて、議論が紛糾することもありました。一方「令和」の受講者は、時代の変化に伴い、部下の特性や職場環境もすでに変化していて、自分たちも変わる必要があると感じています。従い、研修では、レクチャーを聴く姿勢が前のめり、熱心にメモをとる、具体的な打ち手に関する質問が数多くあがるなど、受講者の学ぶ意欲の高さが行動に現れました。(休憩時間や研修終了後に個別に講師に質問に来る方もいました)


「令和」の受講者の声をご紹介します。


受講者の声①自分を振り返ることができた

  • 上司としての自分を見つめなおす有意義な機会だった

  • リーダー像を模索している自分にとっての気づきがたくさんあった

  • 自分に対して、育成者としての意識が十分でないと感じ、もっと成長する必要があると実感した


受講者の声②問題の真因がわかり腑に落ちた

  • 今まで不思議に思っていた部下の行動が、レクチャーの内容で説明がついた

  • 個人の価値観や性格の違いが職場に与える影響を漠然と感じていたが、理論的な説明を受けて納得した


受講者の声③悩みに対する「打ち手」がわかった

  • 部下との具体的なコミュニケーションの取り方を学び、部下への接し方で悩んでいたことが解消できた

  • 若手社員の考えや特性を理解することができ、上司として意識と行動をどのように変えればいいのかがわかった


受講者の声④変わっていく覚悟をもった

  • 部下とは対話をしているつもりでいたが、対話が表面的であったと反省。明日からは、お互いが納得するまで対話をし、部下に考える機会を与えていく

  • 「違い」を受け容れ「個」を尊重する環境が、イノベーションを生み、上司・部下ともに成長できると知り、ダイバーシティ&インクルージョンに向き合う覚悟ができた


V&Vは、自ら変わろうとする意欲ある「令和」の管理職を、来年も全力で支援していきます!V&Vの研修プログラムの概要は、こちら(人材育成のページ)をご覧ください。

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Value&Vision の徳田亮と近藤美樹がグローバルリーダー育成、ダイバーシティ&インクルージョン推進、女性リーダー育成、経営コンサルティングなどに関する内容を、エッセイ、分析、対談など、さまざまな形式で綴ってゆきます。

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