Photo by Ryo Tokuda
2021年は、コロナに翻弄され思うように物事が進められない年でした。そんななか、心弾む出来事もありました。それは、過去のV&Vの研修の受講者の活躍に触れる機会があり、これまでお客様とV&Vが二人三脚で取り組んできた女性人材育成の成果が「目に見える形」で実感できたことです。
V&Vが日本の大手企業の女性人材育成の支援に本格的に取組み始めてから約7年。ありがたいことに、7年間継続してV&Vを採用してくださるお客様が複数社あります。今回のブログでは、前述の「目に見える形」の具体例を3つ紹介します。
管理職向け研修で管理職となった卒業生に再会
A社では、女性向け研修と並行して管理職向け研修を行ってきました。V&Vが研修を始めた当時の管理職向け研修の参加者は全員が男性でした。昨年は、女性向け研修卒業生数名が、研修受講後管理職に昇進し、卒業生として初めて管理職向け研参に参加してくれました。この時は、これら卒業生も含めて複数名の女性が参加しました。男女が一定比率で混合することにより、男性のみだったころと比べ、より多様な視点から部下の悩みや部下育成に関する意見交換がなされました。研修の場が盛り上がったとともに、より深い学び合いにつながったと思います。
卒業生が社内プロジェクトを主体的に推進
B社では、女性向け研修の初期の卒業生の一人が、人材育成に関する新しいプロジェクトを企画し、年次を跨ぐ多数の卒業生を巻込んでその企画を実行に移しました。V&Vの研修では一過性の「お勉強」ではなく、研修後も持続する「意識・行動変革」を実現することを目指しています。今回、卒業生たちが年次や部門を超えて全社に関わるプロジェクトを主体的に回し、「意識・行動変革」を見事に具現化してくれました。B社は社員に占める女性の割合が少ない企業ですが、彼女たちの実績が社内で認知されることによって、研修の意義や成果を社内に示すことができたのではないかと考えます。
若手女性社員のロールモデルとなった卒業生
C社では、若手女性社員を対象とした研修を行っています。研修の中で、受講生は自分がロールモデルにしたい人にインタビューを行う機会があります。昨年からインタビューの対象者として過去の研修卒業生が複数登場するようになりました。数年前はロールモデルを探す側だった人たちが、後輩のロールモデルとして指名されるようになったとは、感慨深いものがあります。研修を継続する中で受講生と卒業生が「点」ではなく、「線」そして「面」としてつながり、成長の後押しや士気の向上の相乗効果を生み出していることを実感しました。
本日紹介した3つの事例は、V&Vが志を共有するお客様と継続して仕事をするなかで生まれました。研修の導入時に人事のご担当者と「女性だけの研修」の意義をどうやって社員に理解してもらうか、反発に対してどう対応するかに頭を悩ませたことも、今となっては懐かしい思い出です。続けていくなかで、各社のビジネス、組織文化、社員の意識や行動傾向への理解が進み、毎年研修の内容を進化させてきました。選抜での女性向け研修を行っているお客様の中には、最近、社内で女性向け研修への認知が高まり、女性社員が自ら参加を希望するケースが増えてきたと聞きます。ようやくここまできたか!と感慨ひとしおです。
2022年も「成果」にこだわり、お客様から信頼されるパートナーとして誠実に仕事をしていきます。
V&Vの女性人材育成のアプローチにご関心のある方はお気軽にお問合せください。
2022年1月7日
投稿者:
コラム
カテゴリ:
近藤美樹/徳田亮
女性人材育成の成果 ~V&V研修卒業生の活躍~
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Value&Vision の徳田亮と近藤美樹がグローバルリーダー育成、ダイバーシティ&インクルージョン推進、女性リーダー育成、経営コンサルティングなどに関する内容を、エッセイ、分析、対談など、さまざまな形式で綴ってゆきます。