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V&V新たな方向性 「切る」x「つなぐ」

Photo by EtiAmmos/PIXTA

平成の終わりが近づき、時代の節目を迎えます。当社がサービスをご提供する個人や企業を取り巻く環境は、この1-2年で急速に変化していると感じます。そこで、ニーズの変化を捉えた、当社の新たなサービスの方向性をご紹介させていただきます。

 

当社は、これまで、ひとと組織の変革の支援において、進化を阻む負の遺産を「切る」ことに主眼において活動してきました。「切る」対象は、たとえば、次のようなものでした。


・惰性で行ってきた行動の癖、その根底にある時代遅れの社内文化

・組織における無駄や機会損失

・アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)による社内のポテンシャル人材の放置

 

 では、何と何を「つなぐ」のか? 次の2つを考えています。

 


①ウエとシタ:


「管理職」と「若手社員」をつなぎます。両者はともに価値観や働き方の世代間ギャップに日々悩まされています。これまで当社では、「女性」若手社員を中心に本人と上司の悩みにお答えしてきました。今後は女性に限らず、男性も含めた若手社員全般とその上司の方々が抱える課題に向き合っていきます。


日本の大手企業では、多くの管理職の方々はこれまで自分たちが「背中を見て育て」と言われて放任され、ほとんど褒められたことがない環境で育ってきました。今、会社から、部下を育てろ、コミュニケーションをもっと密にとれ、と言われて、具体的にどうしたらいいかわからず、戸惑っています。一方、部下は「上司かくあるべし」という従来からの固定観念のもと、指示待ちから脱せずに、不満を蓄積させています。極端な場合は、その不満を契機に退職に至ることもあります。われわれは上司・部下のやり場のない無力感に寄り添いつつ、ともに歩み寄るためのアクションを具体的な職場環境を前提に模索してゆきます。


②ヨコとヨコ:


「日本人社員」と「Non-Japanese社員」をつなぎます。急速な職場のグローバル化の中、両者はより深い相互理解と効果的な協働が求められています。我々の海外生活経験と英語力を活かし、極力通訳を介さない形でこの両者の論理と心理の橋渡しをします。


多くの外国人社員は、たとえ日本語が多少できても、日本人の「ハイコンテクスト(阿吽の呼吸)」についていけずに悩んでいます。また、製造工程から事務作業まで、多くの局面で「日本流」「わが社流」への同調を強いられているという圧迫感を覚えています。昨今、外国人社員の「逃避的退社」に悩む日本企業の声をよく聞くようになりました。他方、会社や社会のダイバーシティ&インクルージョンの掛け声とは対照的に、日本人は外国人社員との協業を「やりにくい」「めんどうくさい」と感じ、公式な会議や非公式な集まりで、外国人社員の参画を暗黙のうちに敬遠する傾向にあります。われわれは、両者の間に入り、日本流の押しつけでない、グローバル基準のコミュニケーションの形を模索してゆきます。コミュニケーションで肝となることは、単なる語学力ではない、相手発で発想するという、対話の「流儀」ともいうべきものです。上司・部下同様、ここでも、具体的な職場環境を前提にアクションを考えてゆきます。この試みは、日本にいる外国人社員のみではなく、海外に羽ばたいてゆく日本人にも貴重な武器となるはずです。


上記「つなぐ」の活動から、性別、国籍を問わない「次世代のリーダー候補」の方々のやりがい創出や能力向上に貢献してまいります。


当社がお役に立てる可能性があれば、ぜひお問合せください。

(本ブログはお客さまへの2019年、新年のご挨拶に加筆修正を加えたものです)

 

2019年2月24日

投稿者:

コラム

カテゴリ:

徳田亮

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Value&Vision の徳田亮と近藤美樹がグローバルリーダー育成、ダイバーシティ&インクルージョン推進、女性リーダー育成、経営コンサルティングなどに関する内容を、エッセイ、分析、対談など、さまざまな形式で綴ってゆきます。

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