6月16日に「これからの日本企業のダイバーシティマネジメントを考える」という主旨の参加型セミナーを行いました。
早稲田大学WBS研究センターで国際経営を教える池上先生、日本企業のジェンダーダイバーシティマネジメントを研究されているロンドン大学のMacnaughtan先生と私の3人が主催者となり、多様な業界の主要企業20社から30名をお招きしました。
2時間のセミナーの内容は、半分が主催者からのレクチャーで、半分が参加者間のディスカッションという形式でした。ディスカッションの時間が多くとったことが参加者からも好評でした。
ディスカッションでは、各社のこれまでの取組みや現状の課題について情報交換が行われ、日英の取組み比較から「日本型ダイバーシティ推進」の可能性について、また経営視点からのダイバーシティ推進の意義やインパクトについて意見交換を行いました。
全体の議論から、以下について再認識しました。
経営戦略に直結しないダイバーシティ推進の限界: ビジネスニーズが明確であるか否かにより、企業の取組み進度・深度は異なる
自社ならではのアプローチの必要性: 先進企業のベストプラクティスがあらゆる企業で適応するとは限らない。各企業が自社の経営ニーズ、推進目的、組織文化や社員の属性などを踏まえて必要な施策を講じる必要がある
「チェンジマネジメント」への覚悟: 企業の風土改革・社員の意識改革の実現のためには、トップのコミットメントのもと、既存制度の見直しを含めた全社的なチェンジマネジメントに踏み込む覚悟が求められる
多様なステークホルダーの巻き込み: 今後のブレークスルーのためには、人事推進部門(多くは女性)だけなく、男性の視点、外部の視点を採り入れる必要がある
多くの日本企業が女性の活躍推進に取組み初めて約10年。「多様な個を受け容れ、活かす」組織に変われるのか、そのために何ができるのか、懇親会でも熱い議論が続きました。
2015年6月24日
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近藤美樹
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近藤美樹の旧ウェブサイト「Empower Women Leaders Program」に掲載されたブログ(2014年7月~2016年4月)を転記しています。